「あと5分なんだけど、もうよそっていい?」
「いいよ」
私は光るご飯を息子の茶碗によそった。珍しく自分の分も半分よそった。炊飯器はあと5分と表示されている。
「美味しいねぇ。白米って甘いよね」
「うん、うまい」
私はゆっくり噛み締めながらご飯茶碗を平らげる。次は鍋だ。私はフランス料理のフルコース式で食べる。
「白菜とネギだけを先に煮てくたくたにしたんだけどいい?」
「いいよ」
「舞茸もいい味出してるね。鶏肉の肉団子も生姜が入ってて美味しい」
「自分で作ったんじゃないってとこが惜しいけどな」
「オカン、プライドないか