都都逸・ゆらりと冬

向こう岸から手招く指に
       紅くからんだ時の夢



ふれたその手の冷たさ憎さ
        恋し裏道くもり雪



今宵酔い闇まどいの窓に
        星は語るか明日の春



夜更け冷や酒誘いの声に   
       知らぬ横顔あせた紅



枯れた冬色想い出流し
      ふらりほろりのひとり舟



春は、どこまで来てるのだろうか・・・

カテゴリ:アート・文化