原因は何だったかなんて忘れてしまった。忘れてしまうような出来事だった、いやお菓子だ。
お兄ちゃんはソファーに座りポテトチップスの缶を持っていていた。一枚食べ始めた辺りに弟クンが気付いて近付いた。パパが言った、
「○○クン、一枚上げて」
「やだよー」
はっきりとスイッチの入る音が聞こえるようだった。
「じゃあ、○○クンと約束してた✕を〜」
「関係ないね〜」
お互いにヒートアップしていくお兄ちゃんとパパ。
ママが早出の土曜日。お兄ちゃんはママが5時過ぎに起きると直ぐに起きて行き、リビングで一緒に過ごし、6時過ぎに「いってらっし