即興都都逸 ~春の雨か~

ひとり破いた別れの文に
       苦い紅茶の影滲み



忘れ春傘濡れてはみても
        心曇りは晴れ待たず



いつかどこかの幻追って
       今宵迷いの闇の春



後ろ姿の冬衣さえ
     妙に笑って見える月



明日雨なら待たずに行くと
        汽笛遠鳴り花も散り



肌寒さも残る雨かもしれない・・・

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