季語三春「蒲公英」(たんぽぽ)二句

* 雲を載せ流れ揺蕩ふ蒲公英野    楪
  揺蕩ふ=たゆたう

* 蒲公英は無断で花壇侵攻す


童謡、春の小川の原風景は現在の渋谷に暗渠となつて現存する。
小川のせせらぎが恋しい。


※「春の小川」の背景。
作詞は高野辰之、作曲は岡野貞一。

作詞当時、高野は東京府豊多摩郡代々幡村の一角(現在の東京都渋谷区代々木3丁目)に居を構えていた。当時の一帯は一面の田園地帯であり、宇田川の支流のひとつである河骨川と呼ばれる小川(河骨が多かったのが名の由来と言われる)が、田圃を潤し、周辺にはスミレやレンゲが生え、メダカが生息していた。