連載:孫日記

「小さな大谷翔平」

お兄ちゃんが画面を覗き込んで来た。バアバは素知らぬ風に言う。
「凄いねぇ。これはどこ?」
「○○神社」
「まるで小さな大谷翔平だね」

私が家に戻った日にラインに動画が送られて来ていた。お兄ちゃんが両手でぶら下がり自分の力だけで進んで行くウンテイをしている。私は一度も見た事がなかったので驚いた。しかも最後までやり切った。

手でぶら下がる所と端の支柱の部分まではかなり距離があり、手も足も届かない。そこでパパが手助けするかと思ったら、そのまま静かに動画は続き、お兄ちゃんは足を何度かブラブラさせ、鉄製の支柱にからませ、体を移動し、最後はジャンプ