「幼子」の日記一覧

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「揚羽蝶」

「アゲハチョウ!」 弟クンの声で目を上げると、高い処を揚羽蝶が飛んで行く。花壇の花には降りて来る気配がない。 娘の家の周りは地面か見えない程建物が建っているが、アゲハチョウがよく飛んで来る。弟クンはその度に「バアバ、つかまえて!」と言ったり、玄関前だと自分て網を取りに戻る。弟クンはアゲハチョウとシジミチョウがわかる。 「ピーピー」 弟クンよりは小さな幼子が言う。鳥の鳴き声だ。木の高い処にムク…

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「幼子といると」

「空の青が濃いですね。雲一つない」 「いや、あそこに出てますよ、地震雲」 そう言って男性は東の空を指差した。家々の屋根付近に低く雲が棚引いている。 今までの男性の雰囲気からは意外な気がしたが、それだけ能登の大地震が気掛かりなのだろう。深追いしなかった。 「○○ちゃん、保育園まで走ろう」 「うん」 「行ってきます」 「いってらっしゃい」 今年始めての土曜日。ママ…

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「慣らし保育一日目」

「○○クン、ネンネ」 お昼ごはんに作ったうどんがなかなか進まず、椅子から立ち上がった。そのまま階段を上がり出した。 急いで続いた。ドアを開けると私が布団の上に毛布やぬいぐるみを集めていた場所に顔を埋めている。 慣らし保育初日、パパが連れて行った後、寝室やリビングを掃除し、洗濯機を回した。直に迎えに行く時間になった。初日は1時間15分。 保育園までは200メートル程度。既に…

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「小さな大谷翔平」

お兄ちゃんが画面を覗き込んで来た。バアバは素知らぬ風に言う。 「凄いねぇ。これはどこ?」 「○○神社」 「まるで小さな大谷翔平だね」 私が家に戻った日にラインに動画が送られて来ていた。お兄ちゃんが両手でぶら下がり自分の力だけで進んで行くウンテイをしている。私は一度も見た事がなかったので驚いた。しかも最後までやり切った。 手でぶら下がる所と端の支柱の部分まではかなり距離があり、手…

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あの あのばかり言う言葉はじめの幼子

まさにボキャブラリーが乏しい、無いに近い言葉遣いだ あのあのを連発しがちだ 近所に一歳ぐらいの女児がいる 彼女の言うあのあのは、一体何のことだろうと、周りの者が悩まされる だが、あのあのという言葉を覚えたとも言える 幼子の脳には、先ず名詞から刻み込まれるのだろう そして、動詞、形容詞を覚え始めるのであろう あのあのは名詞なのだと思う 文法を理解するのは難しいのではないか …

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「テレビの世界と現実が違い過ぎて」

私の膝につかまった。足を前に出す。両手に力を入れる。立ち上がった。それから足の屈伸をし、雄叫びを上げる。3歳のオニイちゃんが呼応するように叫ぶ。 ついこの前ハイハイが出来るようになったと思ったら、今度は立ち上がる。私は両手を持ち、右、左と前に引く。自然に足が付いてくる。 32度近くあった昨日に引き続き、今日も暑くなりそうだ。若い夫婦は室内で安全に遊べる場所を選んだ。 大規模ショッピングモー…

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★ コンダクター誕生(今日の動画)

一年以上前に投稿された動画ですが 500万回位再生されているようです。  きっと 微笑み がでてくるでしょう。 ・指揮の発生  『маленькая девочка дирижирует хором)』  http://www.youtube.com/watch?v=i7W3ICpONVs&feature=youtu.be … http://youtu.be/i7W3ICpONVs