中島 要 の 「誰に似たのか」

★3.4 日本橋の筆墨問屋・白井屋の一家6人の連作物語。

「主の妹お秀」浮世絵師と駆落ちして勘当されたお秀の話。
「主の母お清」隠居した夫を看取ったが死ぬまで隠した妾がいた話。
「主の太一郎」何かと先代の商才と比較される太一郎の気苦労の話。
「太一郎の妻お真紀」実家の跡継ぎ問題に困惑する話。
「長男一之助」13歳の一之助から見た家族や奉公人の話。
「妹の娘お美代」器量よしだがガキ大将だったお美代が板前を目指す話。

大人の4人の話はどうしても商家としての対面や跡取りなどの話が絡む。私利私欲や妬みの話も多くなりうんざりするが、子供2人の