★3.3 シリーズ11作目。
「紅花色」小萩が伊佐を伴い鎌倉へ里帰りする。鎌倉で見つけた紅花色の干菓子はかつての伊勢松坂の松兵衛のもの。
「松風」小萩が注文を受けたのは松風という菓子。どんなものか、どんな手法で作るのか古い書物しか頼るものはない。
「金柑餅」18歳の幹太が暇な2月に話題となる酒饅頭の宣伝を仲間たちと始めた。小萩は求肥の金柑餅の注文を。
「祝い菓子」厳しく躾られた母に感謝して贈る菓子。徹次と須美の仲を気遣う見世の者たちの話も。
山野辺藩の留守居役、杉崎が帰国することになった。小萩は千草屋のお文との仲を案じるが、お文