坂井希久子 の 「蓮の露 花暦 居酒屋ぜんや」

★3.3新シリーズ4作目。
お花の拾ってきた鶯の卵はサンゴが温め雛が生まれたがまだ雄雌判別できないが、お花がヒスイと命名した。お花15歳、熊吉19歳。

そのお花が誘拐された。熊吉は必死に探し、突き止めた場所はあの近江屋である。賊は〈蓑虫の辰〉一味、予想通りお花の母親のお槇、チロ吉、七声の佐助がいっしょである。

熊吉は牽牛子(けんごし)を酒に仕込んでもらった。朝顔の種を砕いて粉にしたもので即効性の下剤となる。捕まった蓑虫の辰、チロ吉、お槇は磔、佐助は遠島である。お花は蓑虫は鬼の子というのが気になる。清少納言はいったい何から引用したのだろうか。