倭人伝に惟う

邪馬台国は九州には存在しないことを8年前の趣味人日記で述べたが、この考えに賛同できない方が大変多いと見えて、世間では邪馬台国所在地問題は未解決であるとする風潮がマスコミにもある。
そもそも邪馬台国が注目され始めたのは、江戸時代に外圧が強まり、国家というものが強く意識され、日本の国が依って来った淵源を考えることから国学が勃興し、
倭のことが比較的詳細に書かれているいわゆる魏志倭人伝が研究対象とされたが、神国日本の伝統が強く打ち出され、倭人伝に書かれている倭が魏に朝貢するのは我が国の事ではない、とする偏った思想が支配的となったことによる。
それ以後は、