連載:知ることの地平

限りない大きさについて

ひとり夜に考え込んで時間をだらだらと過ごすことが多い。このごろは、宇宙の広さについてしきりに考える。はたして人間は宇宙の広さに匹敵するような、限りない大きさについて、正しく把握できるのだろうか、きちんと考えることが出来るのだろうか。

生命が地球に誕生してから、生物は進化を遂げて今現在、人間という種(かなり生意気で身勝手な種)に到達したと考えられる。

この生命が始まったところでは、いったい何が起きたのか、そんな夢想をするわけなのだ。

物質をゆりかごに入れて、無限とも思える試行回数を重ねたその先に、自立し自己増殖する分子マシンが生まれて、こ