山本幸久 の 「大江戸あにまる」

★3.3 石樽藩の江戸詰め藩士である木暮幸之進は25歳、江戸留守居役手添仮取次御徒士頭見習という役職だが、幕府への要望などの提出書類の前例を調べる例繰方のような仕事。

かつては藩主の次男である喜平丸のお伽役を務めた。喜平丸12歳、幸之進16最の文政7年(1824年)、両国の見世物小屋で駱駝のつがいに薩摩芋を与えた。
その喜平丸も今は21歳となり、石樽藩主・綾部智親となっている。その智親の推挙で国許の町医の3男坊の乾福助という15歳の男を預かっている。

江戸には「物産会合」という奇特な者が集まる寄合がある。珍しい獣のみならず、鳥や草花、虫など