即興短歌 ~花火歌~

パッと散る後ろ姿の花火柄
        固く結んだ帯に又散る


揺れながら酔いに涼んだ川ひとり
         映る大輪夢の名残りか


空ひとつ月を探して迷い時
        供の花火に思い託して


粋に散りさわりそわりと泣いた夜
         素足濡らして水花火行く


散りはせぬ一途乙女の恋の夢
         夜空焦がして囁きの花


夏の終わりなのでしょうか・・・

カテゴリ:アート・文化