寂しさの正体

夫や娘がいなくなったらどうしよう・・・

という怯えのようなものが以前からあった。

娘はいずれ結婚して家を出ていくだろう。
年上の夫が私より先に亡くなる可能性が大いにある。

悲しみというより
家に一人残されてしまう怯えのようなものが
泥流のように留まって
ことあるごとに表面に立ち上っていた。

だれだってそうしたものを
抱きながら暮らしているのだ
一時的な感情の一つなのだと
自分に言い聞かせていたのだが、

以前会合で師匠にそのことをいうと、

その寂しさについて
もっとよく考えてみなさい

とのアドバイス