学生時代の同級生が亡くなった。葬儀に参列してきた。同級生同士で結婚しているので、何人かの知り合いに久しぶりに会った。学生時代にはギターを抱えて歌を歌ったり、徹夜で麻雀をしたりした。井上陽水の曲が得意だったっけ。6年前に大腸ガンステージ4で手術。その後肝臓に転移、心臓にはペースメーカー等、なんとか根性で生きていたが精根尽き果てた。パソコンの中に自分が亡くなることを考えた遺書のような文章があったとの…
現役時代の慌ただしさはなく、少年時代よりも時間の流れが早い日常なのに、何故か寂しさが襲い来る。 多忙を極め、逃げ出したかったあの頃。 目覚めれば行き場所があった。 否応もなく寂しさが吹き込む隙間さえなかった。 日々の生業が、友との語らいが、そして何よりも若さが、空虚な心を生成させはしなかった。 これから先、行くあてもなく、義務や責任という重しもずいぶんと軽くなり、浮足立ったまま、漫然…
夫や娘がいなくなったらどうしよう・・・ という怯えのようなものが以前からあった。 娘はいずれ結婚して家を出ていくだろう。 年上の夫が私より先に亡くなる可能性が大いにある。 悲しみというより 家に一人残されてしまう怯えのようなものが 泥流のように留まって ことあるごとに表面に立ち上っていた。 だれだってそうしたものを 抱きながら暮らしているのだ 一時的な感情の一…
今日は主人のお供で小千谷の角突きに行ってきた。 5月の開幕戦から始まって 11月の千秋楽まで毎月通っている行事だ。 闘牛が終わると懇意の勢子のお宅で すばらく歓談してから帰宅するのだが、 賑やかな祭りや勢子のお宅でのふれあいが終わって 家に着くといつも、 なんとも言えない寂しさが湧き起こっていた。 それは当たり前の感情なので そんなに問題にしなくてもいいのだろうが、 きょうはなにか以前と…