第2306話 虫

今日は9月定例句会の日だった。兼題は「虫」である。

【虫(むし)」(秋の季語)傍題:虫時雨、昼の虫、残る虫、すがる虫

 秋に鳴く虫の音は古くから人々に愛され親しまれてきた。単に虫と言えば、草むらなどで鳴いている虫をいう。その種類も多いが、よく知られているものはキリギリス科の螽斯・馬追・轡虫や、蟋蟀・鈴虫・松虫・鉦叩・邯鄲・草雲雀などがある。都会周辺でも、蟋蟀や鉦叩などは聞くことができる。多くの虫が音を合わせて鳴くことを虫時雨という。夜店などでは虫売が出て虫籠に入れたものを売る。夜が更けるといっそう音が澄むが、昼間でも鳴いている。これを昼の虫と