古典落語を創作しました。「壷の碑」というオリジナルです。

「壷の碑」 松島芭蕉作 2023-10-20発表

江戸の時分のお噺で、元禄の頃になりますと「百人一首」が「かるた遊び」でたいそう人気を呼ぶようになります。その中に、上の句を「みちのくの・・・」をお読みになりますと下の句が「壷の碑」という訳ですから、すっかり、源頼朝公の「みちのくの岩手・信夫はエゾ知らぬ書き尽くしてよ壷の碑」という三十一文字が有名になります。
 ところが、歌に詠まれたこの「壷碑」が奥州のどこにあるのか、江戸の時分までわからずじまいでございます。何しろ、当時から千年前の壷の碑が行方知らずだった訳ですから、時の副将軍・水戸光圀公が、奥州