宗教とその真理 柳宗悦 1918

柳宗悦と聞けば、一般には民藝運動を思うかもしれない。来歴から言えば、宗教哲学研究が先。日本人の多くが、仏教の檀家で、世界人口の約5億人が仏教徒。故に、仏教は世界宗教と思うかもしれないが、1918年時点では、西欧の人々は、そう思っていませんでした。無とか、空とか、一切皆苦とか、消極的、厭世的な宗教と捉えていました。今もそうかもしれません。
スマホに代表されるよう、便利になり、物質的には豊かになり、今世界で一番多いのは、物質科学教の信徒かもしれません。
では、生老病死の四苦を乗り越えられたのか。
宗教、神という言葉を日常会話で使えば、その人を、特殊な人