「私の一冊」の日記一覧

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私はプリンセス

私が本を読むようになったのは、かなり幼い頃からのこと。 11歳年上の姉、8歳上の姉、4歳上の兄が、揃って本を読むのが好き。 母親も山手樹一郎、柴田錬三郎といった時代小説が好きで、貸本屋の常連客だった。 そんな中で育ったちびっ子の私も当然のように本が好き。 小学校の入学祝いに姉からもらった本が「ロミオとジュリエット」 それからは翻訳本が大好きになった。 異国の物語は子供の想像力をこのう…

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ビルマの竪琴 始まりの一冊

小学5年生位だったと思う。当時私は、本を読む喜びを知りませんでした。安らぎ、慰めと言えば、住んでいる集落から離れ、独りで、雑木林の中を歩くこと。私は、この世は競争社会なんだろうか、私は生き抜くことができるだろうか、といつも考えていた。父に連れられ、叔父の家に行った時、叔父が書棚から選んで、プレゼントしてくれました。 私は、この一冊で、本を読む喜び、楽しさを知りました。競争社会でない世界もあるの…

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高木貞治「解析概論」

何か一冊選ぶ、となると掲題の本しか浮かびませんでした。読んで大きな感銘を受けた、となると選択に困りました。 たいていの方は、小説か哲学書になるかもしれません。小説はそれほど読んでいませんが、40代以後、太宰治、夏目漱石、森鴎外や芥川龍之介を読んで、それなりに感銘しました。カント、パスカル、ヘーゲル、マルクス、エンゲルスも読んで、感銘というより学習しました。ただいわゆる"唯物論者"にはなりま…

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「ジャッジメント」を読む

 ある学校の図書館に学生向けの推薦図書が十数冊ならんでいた。興味をひいた数冊をメモしてきて、読んだ。これは、そのなかの一冊だ。  むかし、親や主君を殺されたら、かたき討ちや仇討ちとして、自分で相手を殺して、復讐をはたせた。また「目には目を歯には歯を」といい、受けた害と同じだけの仕返しもあった。  もしも、「あなたは人を殺せますか」と問われたら、殺人はできないと答えるだろう。ならば刑罰として殺…

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芥川龍之介の杜子春と新見南吉のゴン狐物語

本にも色んなジャンルがある。 笑い話や秋田夜話のようなラブロマンスや色恋のお話も多い。 真室川音頭は花と蝶の夜這いだが子孫繁栄したらしい。 この学歴詰め込み社会には本当の心に沁みるハートが欠乏している。 新見南吉の「ゴン狐」や芥川龍之介の「蜘蛛の糸」や「杜子春」それに松尾芭蕉の「奥の細道紀行」・・・💛 蝦夷の里、岩手県中尊寺➡💝 ●夏草や兵どもが夢のあと(藤原氏と…

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円ドル相場と株のグラフの本

わたしの一冊は叔父さんとこで読んだ昭和27年発行の 株のグラフの本です 題名は覚えていませんが 罫線の基礎が書かれていた 何度か叔父さんとこへ 行って同じ本を 二度か三度読み返して来た 僕がその本を読んだのは昭和41年から42年の頃 頭の中にはその本が基本でその後の勉強とか応用で判断になる元が増えているが基本は 昭和27年発行のその本になっている さて この間も書いたが9月24日の日…

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私の一冊

私の一冊は私のスワヒリ語の先生の西江雅之先生の「花のある遠景」です。先生が1960年代にナイロビに行って下町に住み、そこにいた三人の女性の生活を見ながら、いろいろなことに出会い、その別れが中心に書かれています。私も1979年にナイロビに行った床尾、ちょうどナイロビに来られた先生と一緒に住まわれていた地区をみにいきました。当時はまだ治安もよく下町も歩けた時代でした。そのほかいつもサファリの時に一緒…

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神無月の頃

自分の書いたエンタメ&ミステリー小説です。舞台は和歌山で意外な展開が待っています。https://youtu.be/cFzBeiqgS4I?si=bqyuOASHaqJw9901

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君たちはどう生きるか

 私もそうですが、今では紙媒体で本を読む人の方が少ない世の中になってきました。しかし、どうしても紙媒体で読みたかった本があってアマゾンで取り寄せた本が『君たちはどう生きるか』です。昔に出版されていたロングセラー本ですが、近年、漫画として売り出し中で、最近では、宮崎駿が映画にしました。内容を要約すると次の3つです。 1 私たちは、自己中心的な考え方になりがちだが、自分を世の中の構成員の一人と…

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宗教とその真理 柳宗悦 1918

柳宗悦と聞けば、一般には民藝運動を思うかもしれない。来歴から言えば、宗教哲学研究が先。日本人の多くが、仏教の檀家で、世界人口の約5億人が仏教徒。故に、仏教は世界宗教と思うかもしれないが、1918年時点では、西欧の人々は、そう思っていませんでした。無とか、空とか、一切皆苦とか、消極的、厭世的な宗教と捉えていました。今もそうかもしれません。 スマホに代表されるよう、便利になり、物質的には豊かになり…

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「三月は深き紅の淵を」シリーズ

※この日記は読書感想備忘録です。 https://smcb.jp/diaries/8887882 上の日記で書いていた恩田陸先生の本「三月は深き紅の淵を」シリーズをついに読み終わりました!嬉しいです! 2作目の「麦の海に沈む果実」がドキドキハラハラでとても面白かった。 人里離れた謎めいた学園に主人公がやって来てから、いくつもの不可解な事件が起こります。 閉ざされた空間、いわゆる…

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めぐり会えたら

私の好みの作家が次々と亡くなり、新しいものが読めなくなった。 私にとって読書とは、繰り返し読むというのではなさそうだ。「読書百遍意自ずから通ず。」というのは、朱子学でいう「格物致知」のようなもので、私には合わない。実際にやって見て匙を投げた王陽明のようである。 私には読み飛ばしが性に合っている。それによって物事を探究するというのではなく、エンターテインメントなのである。 だから、私にとって…

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童心に戻れるわたしの一冊の「絵本」

絵本は大好きだが、 選ぶのは難しい😓😓 自分がこどもの頃に 大好きだった 「カロリーヌとおともだち」 シリーズみたいな こども(や動物たち)が キャンプ行ったり スキー行ったり冒険したり そんな楽しい絵本が あればいいのに と思っていたところに 小さいお子さんを持つお母さんから プレゼントされたこの一冊。 チリとチリリ よるのおはなし 土井香弥 作 …