あれから82年の歳月を振り返る  !

私事ではありますが、昭和16年12月20日に母親の体内から、12月の寒空とまだ穏やかだった川崎で誕生し、やがてやってくる空襲の中を逃れ、山形、長野、福井へ疎開が始まり、戦後の混乱期、東京に舞い戻り江戸川の堤防から都心を見渡せば一面が廃墟で東京駅周辺だけがわずかに見渡せる。

そんな打ちひしがれた極貧の生活が始まった。そんな事態も子供だった頃は、悲惨とも何とも思わず当たり前だった。米軍が落とした爆弾の跡が残る荒川の干潟で秋にはハゼを取り、シジミを取り夕食の天ぷらなど貧しかったが、幸せな子供時代を過ごした覚えがよみがえる。

大東亜戦争開戦から82年