ベームの指揮で聴くベートーヴェンの 交響曲第9番「合唱」

2021年10月以来の鑑賞。ベーム最後の録音となったLP。
1981年に長逝したベームはモーツァルト、ブラームス、ブルックナー、そしてベートーヴェンなど多くの録音も残した。手元にはベームのLPやCD 、DVDがそれなりの数でそろっているが、そのいずれもが感動的であった。
この第9もゆったりとしたテンポが印象的だ。また、ベームらしい堅固な構成力も感じさせる。この演奏でもウィーン・フィルとの相性は良いのだろう。時々、オーケストラの自発性を尊重し、あるいは引き出しているように思える楽句がいくつかある。特に木管や金管にそうしたものを感じる。
第2楽章も遅め