「ベーム」の日記一覧

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ベートーヴェン のピアノ協奏曲第4番 をポリーニのピアノとベームの指揮で聴く

2023年2月以来の鑑賞。この曲もいくつかの演奏を聴いているがこのLPを聴いて、やはり物が違うという感じは否めない。ポリーニのしなやかで引き締まったピアノがまずは心に残る。親子ほどに年齢の違う二人の、相思相愛ともいえる音楽上での深い理解と共感がある。同じことはモーツァルトの協奏曲の演奏にも感じられたことでもある。ベームの指揮により、ウィーン・フィルもすっきりとした、そして柔らかい響きを存分に表出…

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ベートーヴェンの 交響曲第6番「田園」・ 交響曲第5番「運命」他をベームの指揮で聴く

2021年5月以来の鑑賞。 2枚組のCDの帯には「伝説的名演が甦る!ベーム/ウィーン・フィル’77年ライブ初CD化」とある。アンコールも含めすべてベートーヴェンの曲。 交響曲第6番「田園」。 第1楽章には「田舎に着いてはればれとした気分がよみがえる」のサブタイトルがある。ベームの演奏には田園の空気やその動きまでもが表現されているようだ。弱音の美しさは格別だ。静けさの中の喜びが、しっとりとし…

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ベートーヴェンの 交響曲第2番・第7番をベーム指揮で聴く

2021年4月以来の鑑賞。録音当時86歳のベーム。9月30日に、モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」を指揮しているが、そのDVDでベームの姿を見ることができる。さすがに年齢を感じる。 交響曲第2番も椅子に座っての指揮であったことはジャケットの写真で確認できる。演奏に耳を傾ければ、堂々とした序奏に続く溌溂とした、そして構えのしっかりとした音楽がそこにある。 第2楽章はラルゲット。ウィーン・フィ…

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ベームの指揮で聴くベートーヴェンの 交響曲第9番「合唱」

2021年10月以来の鑑賞。ベーム最後の録音となったLP。 1981年に長逝したベームはモーツァルト、ブラームス、ブルックナー、そしてベートーヴェンなど多くの録音も残した。手元にはベームのLPやCD 、DVDがそれなりの数でそろっているが、そのいずれもが感動的であった。 この第9もゆったりとしたテンポが印象的だ。また、ベームらしい堅固な構成力も感じさせる。この演奏でもウィーン・フィルとの相性…

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モーツァルトの 歌劇「後宮からの誘拐」をベーム指揮のDVDで視聴する

2021年11月以来の視聴。 前回の視聴でも、トルコ風の音楽の多いことが印象に残っていたが、その印象は変わらない。かつて読んだ本の中にモーツァルトの「トルコ行進曲」について述べられているところがあり、当時のオスマン・トルコとヨーロッパの情勢も説明されていた。トルコ風の音楽は、軍隊が用いた大音量の太鼓やシンバルなどの影響を受けたのだとあったが、オペラでも、とりわけフィナーレの音楽はそうしたものだ…