連載:読書

「ひこばえ」

去年の今頃は何をしていたのだろう。

日記はここにしかない。連載日記『読書』で探した。『革命前夜』や『ひと』を読んでいたのか。ついこの前のような気がする。

昨日はトイレのタンクに付いた汚れを一番細かいサンドペーパーで綺麗にし、娘宅に行く事が多くついほったらかしていた外回りを片付け、鳥が食べ始めた蜜柑の皮を拾い、玄関前に薔薇の鉢を持って来た。

炬燵に入って『ひこばえ』を手に取る。重松清だから失敗はない。上下巻でそれぞれ400頁くらいあり、ずっと読んでいる。

幼い頃に両親が離婚し、再婚した母親や姉と共に幸せな人生を送ったはずの主人公は、