今年の聴き納めはクレンペラー指揮によるベートーヴェンの第9

2019年1月以来の鑑賞。
同じ年の同じ月の下旬に録音されたCDの前に収録されたもの。オーケストラも独唱陣も同じで、違うのはホール。そのためか残響の少なさを少し感じ、ティンパニはいささか乾いた音に聞こえた。
例によってフルートやクラリネット、オーボエなどをたっぷりと鳴らしながら堂々とした揺るぎのないクレンペラーの演奏はすでに第1楽章で確認することができる。
第2楽章ではクレンペラーの強い集中力が伝わってくる。前の楽章で気になったティンパニも、緊張感のある演奏に寄与している。観衆が固唾を飲んで演奏に聴き入っている雰囲気も伝わってくる。
第3楽章のア