連載:日常2

「迷わない人」は信用できない

引き続き中野信子さんの著書『脳の闇』から。
表題の節があり惹かれた。

新生児が自立して生きていくことができない生物種であることから、成長も極めて遅く、自立して行くためには十何年もかかる。したがって生まれた時点で同種の誰かに頼らざるを得ないし、他者に合わせて生きていくスタイルにならざるを得ない・・・と述べた後に、

「にもかかわらず、他者に合わせて生きざるを得ないことや、自分ではない誰かの基準で自分の人生を生きるような振る舞いを、殊更に攻撃して軽蔑するような風潮があるのは不思議だ。例えばいいね!をもとめることをクズだと無批判に言い捨てる言説は珍