光る君へ① ~ 約束の月

時は平安の世。貞元2(977)年の暮れ、
明道を司る役所・陰陽道を司る役所・陰陽寮の庭で安倍晴明が夜空を見上げていた。
晴明は京に凶事が起きることを星が示していると学生たちに告げる。
「雨が降るな・・・雨だ!大雨だ!」

その直後、京は大雨となった。
下級貴族の藤原為時の屋敷では雨漏りの雫に娘が寝床から飛び起きた。
後に紫式部となる8歳の少女・まひろ・・・・です。

為時は5年前、播磨国の地方行政官を終えて以来、官職を得られずにいた。
年が明ければきっと父上の官職が決まると母は言うが、
まひろは自分の衣を手放しては食べ物に換えている