ベートーヴェンの 交響曲第3番「英雄」をワルター指揮のLPで聴く

2022年3月以来の鑑賞。
ワルターのベートーヴェンは2番、4番、6番を比較的よく手に取っていた。
第1楽章は外連味のない極めてオーソドックスな演奏の中に温かみが滲み出ている。ワルターのために編成されたオーケストラではあるが、楽員の全てが優れた演奏者であったことは言うまでもない。
第2楽章。ワルターの演奏には良い意味での軽やかさがあり、従ってこの楽章でも必要以上に重々しくはならない。「葬送行進曲」ではあるが音楽の流れ、美しさは保たれる。ワルターの洗練されたセンスのなせるところかもしれない。
第3楽章はスケルツォ。力強いリズムによる音楽の進行はベー