モーツァルトの 交響曲第39番と チャイコフスキー の交響曲第5番をムラヴィンスキーの指揮で聴く

2019年3月以来の鑑賞。
モーツァルト/交響曲第39番。
アダージョの序奏はフリーメイソンの音楽を思い起こす。主部に入ると、モーツァルトらしい優美で典雅な音楽になるが、ふと訪れる転調によって、哀しみの影がよぎる。この曲では、オーボエが使われない編成になっている。録音は必ずしも良いとは言えないものの、ホール全体の雰囲気は伝わってくる。
第2楽章はアンダンテ。柔和な表情を見せる主題を弦楽器が奏でるとき、こうした音楽はモーツァルトでなければ書けなかったとの思いを強くする。第1楽章同様、モーツァルトの孤独や悲しみが感じられる。
メヌエットはいくぶん速め