「いつもの言葉を哲学する」著:古田徹也 発行:朝日新聞出版

日常で見聞きしたり、自ら発する言葉を取り扱っています。
哲学的考察というより、哲学的エッセイと行ったほうがいいかも知れません。
哲学用語は殆ど出てきません。

最初の章で取り扱っている言葉は「丸い」、「四角い」。さらに、なぜ「三角い」とは言わないか?と言う疑問を出してきます。
これらを題材に、言葉は歴史と現実の絡まりあった中に存在していることを説明しています。

この「歴史と現実社会」と言葉との関係は、恐らく著者の関心が向けられているところなのでしょう。
新しく使われるようになった新語やカタカナ語、逆に古来からの難しい言葉に変わるためのや