長く生きて来られたらこそ、その人生を語るべきだと想いました。「第二章」

 昔、お店をしていた頃に知り合いのスナックに行った時に、掛かっていた曲に目眩を感じるほどに心を奪われました。
 その時の曲が伊勢功一さんが唄っていた「愛ある限り」でした。それを知ったのは可成りに日にちが経過してからなのです。 
 どうしても、その曲が聴き続けたくて、スナックの経営者に頼み込んで、そのレコードを譲り受けたのです。
 寝る前に聴き、朝(夜の商売人ですからお昼過ぎですけど)からも何度も聴き入り心時めかせたものです。
 そのレコードを手に入れてから半年ほど経た頃に、友人女性が伊勢功一さんを我が店にお連れ下さったのです。
 私は余りの感激