連載:音楽

「砂の器」と小澤征爾さんについて

関係なさそうなこの二つの共通点をあげてみたいと思います。

映画「砂の器」はご存じと思います。
脚本:橋本忍/原作:松本清張/監督:野村芳太郎
松竹 1974年公開

原作には数行しか書かれていない「親子の旅」を、映画では後半1時間にわたって延々と描いています。
それがあるので映画史に残るような傑作になりました。
いつも腕力で力強い脚本を書く橋本忍の功績です。松本清張も高く評価しています。

その映画のクライマックス、
和賀英良(加藤剛)がピアノと指揮をする演奏会の最後のところ、(2時間17分あたり)

舞台裏で刑事の森田健作が「和賀は父親に会いたかった