デニス・ブレインとカラヤンによるモーツァルトの ホルン協奏曲集

第1番。
第1楽章のアレグロにおけるブレインの調べは朗々としていて伸びやかだ。カラヤンの指揮も流麗だ。惜しむらくは録音の古さ。
第2楽章のロンドはいかにもモーツァルトらしい典雅で幸福感に溢れる。ブレインのホルンはアクセントも明瞭で歌に満ちている。第1番だけが2楽章の構成になっている。

第2番。
第1楽章でもブレインの豊かなホルンの響きを堪能できる。フレージングの確かさ、切れの良さ、表情の豊かさなど名手ブレインここにありといったところか。
第2楽章はアンダンテ。例によってモーツァルトの緩徐楽章の美しさを味わう。優雅さと気品を備えたホルンの調べとオーケスト