ヴィエニアフスキー のヴァイオリン協奏曲第1番・第2番を小澤指揮/パールマンの独奏で聴く

ヴィエニアフスキーは19世紀のポーランドのヴァイオリニストであり、作曲家である。
ヴァイオリン協奏曲第1番。
独奏ヴァイオリンが登場するまでのオーケストラの調べは抒情的で、感傷的なものだ。パールマンのヴァイオリンが現れると、オーケストラは伴奏に徹するという趣がある。パールマンのヴァイオリンの響きは暖色系で、芯が太くかつ繊細さと力強さを併せ持つのは、これまで耳にしたモーツァルトやベートーヴェン等を例に挙げるまでもないだろう。楽章終わり近くのカデンツァではパールマンの技巧の確かさによる美しい調べを聴くことができる。
第2楽章には「祈りの歌」のタイトルが付く。