ベートーヴェンの 交響曲第6番「田園」他をクレンペラー指揮で聴く

2022年7月以来の鑑賞。
交響曲第6番「田園」。
作曲者自身によって名付けられた「田園」。聴覚の疾患によりベートーヴェンが自然への強い愛着を得たことはよく伝えられている。クレンペラーの演奏は、淡々としたもので、前述の作曲者の抱えたハンディキャップをことさら意識したものではない。あるいは意識したが故に敢えて音楽にのみに集中したのかも知れない。いずれにしても「田舎に着いたとき」の気分は、演奏から十分に伝わってくる。
第2楽章は「小川のほとりの情景」。ここでもクレンペラーの演奏は前楽章と同じく淡々としたものだ。結果として小川のせせらぎや辺りの樹木の緑、微風の