ブラームス の交響曲第3番・第4番をクレンペラーの指揮で聴く

2021年12月以来の鑑賞。
交響曲第3番。
第1楽章の開始から伸びやかでスケールの大きな演奏が展開する。作曲当時のブラームスの心模様が反映されているのだろう。楽し気であり幸福感の一端がうかがわれる。第1交響曲で見られた厳しさはほとんどない。
第2楽章も穏やかな気分で始まる。ブラームスの素朴な心の内側が図らずも表出されたかのようだ。何物にも束縛されない精神の自由を感じているのかもしれない。
第3楽章は短調。かつてテレビの音楽番組のテーマ曲としても使われていた。メランコリックな趣があるがクレンペラーはことさら感傷を強調せず、ブラームスの心の内側に寄り添うよ