連載:日常

食べることへのトラウマ

自分は食い道楽というタイプではない。むしろその正反対という部類だろう。食べたいという欲に対して屈折した思いを抱いて生きてきた気がする。それには背景があるのだが、それは後述するとして。

先日、ちょっと妻をいさかいを起こした。
家にはお菓子箱があって、いくつかのお菓子が放り込んである。買い物に出たときに、菓子類を補充する。
この箱のなかに何ヶ月も放置された業務用の大型の板チョコが入っていた。たまに妻が手作りのチョコがけのピールを作ったりするために買い置きしておくのらしい。

あるときに、ずっと使わずにもったいないなという気持ちも手伝って、板チョコを割って半