ベートーヴェン のピアノ協奏曲第1番をポリーニのピアノとヨッフムの指揮で聴く

2020年12月以来の鑑賞。
ポリーニのピアノで聴く。指揮者はヨッフム。というのもベームの死去により、1番と2番の収録が叶わなかったからで、ヨッフムはピンチヒッターといえるかもしれない。
第1楽章は思いの外テンポは速い。その結果、音楽に溌溂とした若々しさが感じられた。しかし、厚みがない。ベームの指揮であれば、趣がかなり違っていたであろうと思われる。この演奏はとりあえず音楽が進行しているだけという印象が拭い去れない。
第2楽章はラルゴ。抒情的な音楽が展開する中で、フルート、オーボエ、トランペットは休む。音色の柔らかな楽器とピアノがとけあうが、心を打つような