連載:今日の歌

常世波 日の神還る、、日々、一歌98/365+1

日々、一歌98/365+1

常世波
日の神還る
海路より
遥かたゆたい
人をさらふ、と

折口信夫「妣が国へ・常世へ 異郷意識の起伏」
すさのをのみことが、青山を枯山カラヤマなす迄慕ひ歎き、いなひのみことが、波の穂を踏んで渡られた「妣ハヽが国」は、われ/\の祖たちの恋慕した魂のふる郷であつたのであらう。いざなみのみこと・たまよりひめの還りいます国なるからの名と言ふのは、世々の語部の解釈で、誠は、かの本つ国に関する万人共通の憧れ心をこめた語なのであつた。

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