西條奈加 の 姥玉(うばたま)みっつ

★3.2 お麓は幼馴染の2人と麻布北日ケ窪町のおはぎ長屋に住む。お麓の1つ下がお菅、2つ下がお修である。お麓は名主の書き役、お菅は茶店で働き、お修は隠居した店からの手当で生活する。名主の杢兵衛、大家の多恵蔵、建具師の糸吉、貸本屋の豆勘なども登場する。

長屋裏の萩の原で行倒れの母子が発見された。助かったのは8歳くらいの娘のみで、この娘は口がきけなかった。3人は萩と名をつけて育てることに。だが、萩はなぜか出自を隠そうとする。

宇江佐真理の「深川にゃんにゃん横丁」のようなほっこり話を期待したのだが、3姥のやたらと多いぐち話にはうんざりするし、最後は女を苛み