朝井まかて の 「秘密の花園」

★3.4 戯作者曲亭馬琴の生涯。これまで群ようこの「馬琴の嫁」、西條奈加「曲亭の家」、梓澤要「ゆすらうめ(恋戦恋勝)」などを読んできたが、いずれも嫁の路の視点だった。自身の視点となる小説は初めて。
以下、気になったことをメモしてみた。

旗本の家臣の家に生まれたが、主君に仕えることができない性格。浪人になったのは22歳。俳諧仲間などを頼り何とか生活していたが、戯作者で有名な山東京伝に押しかけの弟子となるのが24歳の時。小間使いのかたわら、京伝の代筆を務めたりもする。京伝は蔦屋と共に処罰を受けた後のこと、京伝は禁令をなおざりにして遊女放埓の体を綴ったとして