メンデルスゾーン/ 交響曲第3番「スコットランド」/ 交響曲第4番「イタリア」をクレンペラーの指揮で聴く

2022年11月以来の鑑賞。
交響曲第3番「スコットランド」。
長大な序奏は仄暗く、低く雲がたれ込めているかのような陰鬱な気分だ。序奏から派生したような第1主題は、多少の激しさを伴うものの、気分は大きくは変わらない。第2主題は木管で奏でられるものの、第1主題との雰囲気の違いは少ない。クレンペラーの演奏では木管がよく響くという特徴がここでも聴くことができる。
休みなしに第2楽章へ。気分は一転する。バグパイプの響きを模したような楽句は、音楽に陽気さをもたらすものの、うわついたところはなく、どっしりとした構えはクレンペラーらしい。
第3楽章へも休みなしに入る。