プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番 ・第2番を聴いて

ヴァイオリン協奏曲第1番。
プロコフィエフが音楽学生の時に書かれた曲。
第1楽章にはアンダンティーノの表記がありヴァイオリン独奏による抒情的な旋律が印象的だ。同時にベルキンの奏でるヴァイオリンの音色の美しさに魅力を感じる。
第2楽章は協奏曲としては珍しいスケルツォ。ベルキンの卓越した技巧が聴きどころだ。気迫のこもった切れ味の鋭い演奏は聴く者に強く訴えかける。短い楽章だが、プロコフィエフの才気が迸る。
最終楽章はファゴットの呼びかけに応じるかのようにヴァイオリンが素朴で民謡風の旋律を奏する。変奏曲の形をとった音楽の中に、ベルキンの洗練された感覚や、リズム感