「ヴァイオリン協奏曲」の日記一覧

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プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番 ・第2番を聴いて

ヴァイオリン協奏曲第1番。 プロコフィエフが音楽学生の時に書かれた曲。 第1楽章にはアンダンティーノの表記がありヴァイオリン独奏による抒情的な旋律が印象的だ。同時にベルキンの奏でるヴァイオリンの音色の美しさに魅力を感じる。 第2楽章は協奏曲としては珍しいスケルツォ。ベルキンの卓越した技巧が聴きどころだ。気迫のこもった切れ味の鋭い演奏は聴く者に強く訴えかける。短い楽章だが、プロコフィエフの才気が迸…

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長編小説『ユリアのヴァイオリン』ーー滝に落ちたあの音を探して...

「覚えたて!」 激しい過酷な練習が終わり団員が次々と帰った リハーサル室で指揮者がオーボエ奏者に声をかけた 「はい?」 「次の曲決まったぞ」 「え、何の曲ですか?」 「おまえの曲だよ」 「僕の? え?! まさかオーボエの?!」 「そう、なんだと思う? 「そうですねえ、ひょっとして... まさかモーツァルトのオーボエ・コンチェルト じゃあないですよね?」 「ははは、うん、それもい…

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読響・ブラームス・2大曲を聴く(1229)

風邪が治らない。ぶり返してから3週間以上経ってしまった。毎食後飲む風邪薬もまたもや尽きてしまった。  この歳になれば、無理は効かない。大人しくしているより致し方がない。  教会の礼拝も3週間続けて休んでしまった。  だが、それにも拘らず、昨日はタイトルにある読響の演奏会を聴きに行った。尤も、wakohが移してしまったのか、家内はダウンしてしまってそれどころではない。幸い、息子が同道してくれた。 …

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メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 第1楽章

♪3大ヴァイオリン協奏曲にも数えられる代名詞的な作品 メンデルスゾーンは10代で最初のオペラや交響曲を手がけた、 モーツァルトに勝るとも劣らない早熟の天才でした。 作曲家としては古典的スタイルを尊重しながら、 そこにロマン派的ニュアンスがほどよく加味された作風で、 今も人々に愛される作品は多数あります。 また演奏家としては、当時忘れられていたバッハの「マタイ受難曲」を蘇演したり、 同じく敬…