連載:作文

ふじ色、水色、緑色のサイクリング

まだ短い枝にきれいな藤の色。
すでに長い列のひとの目にはよろこびの色。
「水と緑のふれあいロード」を走ればわさわさと流れる水で心あらわれて、その川のまわりには夏をむかえる木々の緑で目もやすらいでくる。

1年ぶりの玉敷神社(埼玉県、騎西)の藤まつりにダホン20インチで走れば風切る肌が心地いい。
やがて着いた藤の名所では、天気のいい日曜日とあって家族連れも多く、にぎわいもあり、おまけにこの日ばかりと血がほしい赤十字の献血テントが目にはいり、藤花のまわりでは蜜がほしいハチらが飛びかう姿も目にはいる。

きれいな藤のほのかな香りはここちよく、ゆたゆたと歩く人の