さんが書いた連載作文の日記一覧

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ふじ色、水色、緑色のサイクリング

まだ短い枝にきれいな藤の色。 すでに長い列のひとの目にはよろこびの色。 「水と緑のふれあいロード」を走ればわさわさと流れる水で心あらわれて、その川のまわりには夏をむかえる木々の緑で目もやすらいでくる。 1年ぶりの玉敷神社(埼玉県、騎西)の藤まつりにダホン20インチで走れば風切る肌が心地いい。 やがて着いた藤の名所では、天気のいい日曜日とあって家族連れも多く、にぎわいもあり、おまけにこの日ばかり…

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どっきり求めてサイクリング

どっきりサムライをみた所へポタリング(自転車さんぽ)。 その侍のYouTubeを見て、ダホン・DP14インチを輪行(電車の自転車運び)して浅草駅におりた。 ビデオに映るは浅草寺ちかくの通りで、伝法院にもペダルこいだが、どっきりサムライはいなかった。 わんさかといたのは観光客で、日曜日の昼間のせいもあり、よくぞこんなに人がいるものかと目を丸くするほど。 以前に日記した行田市(埼玉県)の忍城見学では…

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東京けんぶつ-with 14inch

人の波、車の波。 心しずかにペダルふむ埼玉のいなか道とは大ちがいの6号線を走れば心はまさにおどりだす。 われも今や東京人になりすまし、浅草駅から蔵前へグングンと走りだして、やがて着いたは懐かしき神田の古本屋どおり。 平日なのに文学ふうの顔したおっちゃんや女性の姿をみるも楽しい。 これら本マニアの人たちは身なりが地味だが、「宝本」を探す目は輝いて、その横顔からは知性の空気がただよってくる。…

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葬式の黒のクリスマス?

息子が死んだとの知らせか、と。 クリスマスどきのアメリカから届いた手紙を開ければ、封筒の内側がまっ黒で、折られた便箋を広げれば黒くプチドリされている。 これでは手紙を読むまえの親は大びっくりして、心臓発作おこし、日本のわが家はクリスマスどきの葬式とあいなりて、アメリカにいるわたしは「スグカエレ」の電話うけとるか。 そのようにわたしは空想した。 だから、黒色ほどこされたクリスマス用レタ…

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つらいクリスマス!

孤独がひしひしと胸に迫りくる。 田舎地方のアメリカの大学寮の窓からのぞいた外の景色は真っ暗で、道路のうえに列をなした車のライトと、街路樹のあいだに列をなした豆電球の光がみえるだけ。 そういえば、クリスマスどきの昼間からアメリカ人学生はみな里帰りし、キャンパスの広場は映画に出てくるゴーストタウンそのもののさま。 異国の地でぽつんと立ちつくした寂しさは想像もしなかった。 人の顔みたさの寂しい…

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おしゃべりサイクリング>丸墓山古墳

忍城がみえて、声あがる。 その声がするのは丸墓山古墳のてっぺんで、その昔に石田三成がその城の水攻めをもくろんだとされる17メートルの高台。 「城のまわりを水浸しにして城主の成田氏長(なりたうじなが)を降参させてやるわい」とでも三成は言ったか。 今の時代の鉄塔やビルのあいだにひそむその忍城は小さく見え、白壁はまわりの影で灰色にくすむので、古墳の99もの階段をのぼって、頭ふらつく観光客には…

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ママチャリでも歴史散歩

片道6キロではどうか。 ペダルこぐのになれてくれば走る距離はのびるのがポタリング(自転車散歩)。 わが住まいからその距離に「幸手宿」あり。 >幸手宿(さってじゅく)は、江戸時代に整備された宿駅であり、日光街道・奥州街道の江戸・日本橋から6番目、そして日光御成道の6番目の宿場町である。 ママチャリないのでミニベロで走り、サイクリングにはほど遠い運動不足をおぎないつつ駅の遠くの「一里塚」…

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「観る、話す」で楽し、自転車散歩&ダライ・ラマのlearn something new

90分ほど走ると「キャッセ羽生」に着いた。 「農林公園」とあり、家族で楽しめる所で、以前にサイクリングしてきた「さいたま水族館」の前にある。 きれいに整っているので観ても楽しい。 ここまでのポタリング(自転車散歩)は利根川堤防のサイクリングロードを走りながら曇り空を観て、川を観て、遠くの山影を観て、羽生の街におりては青色、黄色の田畑を観ることができた。 帰りは道をまちがったから面…