秋も深まってきました。そろそろ、熱燗で一杯やりたくなりますね。 「白玉の歯にしみとほる秋の夜に 酒は静かに呑むべかりけり」 先日、この短歌を久し振りにラジオで聴きましたが、何度触れても良い歌です。これをご存知の方は恐らく飲んべえではないかと思います。 作者は酒仙の歌人と言われた若山牧水です。彼は43歳という若さで終えた生涯で6900首もの短歌を世に出したのですが、そのうち何と360首ものお酒…
【短歌】あけび庵 (晩秋) *認知症ふせぐ五つの食べ物を忘れききざけ百薬の長 あけび庵 【参考】* 新酒(しんしゅ)/今年酒/早稲酒/新走り/利酒/聞酒/新酒糟・・・ その年の新米で醸造した酒。昔は、新米が穫れるとすぐに造ったので、秋の季としたが、今は寒造りが主流となった。とはいえ、新米の収穫のめでたさを祝う思いがこの季語には含まれる。 白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづか…