「詩人」の日記一覧

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文学について 世界の詩人たち

さて、文学はイギリスの詩人たちキーツ、バイロン、シェリーなど、かつては評価しなかったが、今はその言葉の優雅さを理解できるようになった。小説は若い女性作家のものを読み”人のセックスを笑うな”、“JR上野駅公園口”を読んでみた。文学評価が変わってきて、言葉の使い方が気になった。 詩は結局、心模様の表現ではないかと考えた。 私にとって、詩の世界に遊ぶことは人生の意味を考える良いツールとなった。 詩の…

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稲木 信夫さんを偲んで   

十年前頃、あの人に偶然出会った。健康の森の温泉センターのロビー、奥さんを連れて いらっしゃって、僕は階段から落ちて右手が上がらくなって、温泉治療に通っていた。 彼は小さな声でボソッと話し出した。 「君の詩は面白いよ。独創性があって初めてだよ、こんな詩を読んだのは」 僕は「稲木さんの詩の世界に近づこうと頑張っています」 と言うと、力強く 「それはだめだ、君は自分の詩の世界を作る…

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☆中原中也の代表作が刻まれた詩碑が佇む【湯田温泉 井上公園】

「これが私のふるさとだ」の一説が印象的な《帰郷》の詩碑があった なめ回すように見詰める私の傍らで妻はどう見ても退屈そうだ 気遣いしつつ中也の足跡を辿る旅になってしまった 青年時代に憧れ続けた詩人の懐に入れて私は超満足期待と興奮が伴う追憶の旅がこうして始まった

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☆艶っぽい芸子が行き交う川沿いの道だったはずが場面転換【山頭火句碑と中原中也詩碑】

時の流れかごく普通の道に変わってしまったわけだ 「錦川通り」の名前にのみ当時が偲ばれる 場所的には湯田温泉中心街からは少し距離を置き観光客はほぼ来ない 中也の詩碑「童謡」は直筆原稿を写しとり製作された 繊細な丸文字が特徴的で明治から大正、昭和に生きた叙情派詩人らしい文体だと思える

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☆青年時代の憧れは老年期に入った今も脈々と永遠に【中原中也記念館】

明治40年山口県湯田温泉に生まれた中原中也は情感溢れるかずかずの名作を残し昭和12年鎌倉の地で30歳の短い生涯を終えた 平成6年に開館した「中原中也記念館」は中也の生家である医院の跡地をそのまま利用している 季節により展示品の模様替えが行われ彼のファンや研究者に愛し続けられている 自筆の原稿は丸みを帯びた丁寧な文字が記されあたかも乙女チックな女子のもののようだ 文学青…

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天国への手紙

天国の秋本和伸様 友人というのは寂しい関係ですね。 言いたいことも言えない。 そんなことでは友人といえないかもしれません。 付き合いも15年以上あったのです。 しかし、本音を言ったことはありません。 秋本さんは10歳年上、 中程度の障害者で苦労している、 さらにプライドが高い。 これでは強い言葉は遠慮するでしょう。 そのうちに言える時が来ると思っていたら、 ホームに入居してしまった。 …

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伊藤野枝と辻潤との子、辻まこと について その1

mmszkminさんの紹介で、こういう人物がいたことを知り、図書館で、「あてのない絵はがき」を借りて来た。 自分の本だと傍線を引いたり、書き込みをしたりできるが、借りて来た本だと、それができない。まとめるのが、えらいむつかしい。 もともと、いろんな雑誌に載った、たくさんの短文を、編者が、拾い集めてきた本だ。それに、いろんな人が持っている絵を、借りてきて、添えてくれてある。絵も文もおもしろいが、一…