「郭 公」の日記一覧

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長谷寺の登廊脇の牡丹かな

 カッコウと呼びつつ山を行く子あり  鎌倉喜久恵  郭公や開く朝刊読書欄 田中信行  湖畔に郭公鳴いて夏休み  アロマ  郭公に近づく橋を渡りけり  野上杳  郭公の声聞きながらツーリング  坂本和穂  優雅な山荘暮し郭公鳴く  アロマ  夕映えの地平にふと郭公よ  アロマ  郭公のひと声朝の鍬を振る  森岡正作  郭公の鳴けど姿の見えざり…

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吾子抱いて風鈴の音に夕涼み

 「アロマ」の句  蝦夷の地に郭公を聞く見晴台  里帰り夏の風情にとっぷりと  午後五時の明るい柳川川下り  赤ん坊暑さに眠れぬ夏盛り  モネの睡蓮を見に美術館へ  陶製の風鈴傾ぎ鳴るさまよ  吾子抱いて風鈴の音に夕涼み  夕間暮れ軒端に風鈴忙しなく  蝉時雨煩きまでの駐車場  あの夏は夾竹桃の花彩に  ファミレスの駐車場に聞く蝉時雨    「前田普羅」の句 …

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夕明かり花菜の黄色染めつつも

 いちめんの菜の花といふ明るさよ  行方克巳  いまさらに菜箸長し夕花菜  野沢節子 八朶集以後  菜の花に桜満開春うらら アロマ  からし菜の花のつづきの醍醐かな  村山美恵子  ふるさとに来て旅愁はも菜の花黄  中村苑子  安房の海や山の頂まで花菜  村山故郷  旅に買ふ菓子のかるさよ花菜雨  鷲谷七菜子 銃身  ウイーンヘの路の左右に菜の花黄  稲畑廣太郎  てつぺんに…

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山中湖桜に辛夷五月咲く

    「アロマ」の句  香り立つ水仙凛と冬の朝  親子旅血の池地獄ミルキーに  間欠泉竜巻地獄今吹いて  長停車車両の外の秋風情  山中湖桜に辛夷五月咲く  店先の茗荷を買って帰宅する  瑞巌寺海より晴れ晴れ美しく  紅葉狩り小一時間の散策す  蝦夷の地に郭公を聞く夏初め       「松本たかし」の句  はや敷きし秋の落葉や森の中  法師蝉聞き寝の庫裡のひろびろ…

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夕月夜花菜揺らいで茜差す

 避寒宿刺身のつまに菜の花添へ  鈴木真砂女 居待月  郭公は花菜の丘の奥の山  大野林火  夕月夜花菜揺らいで茜差す  アロマ  菜の花がしあはせさうに黄色して  細見綾子(1907-97)  菜の花が岬をなすや琵琶の湖  渡辺水巴 白日  菜の花にねり塀長き御寺かな  高浜虚子(仁和寺)  菜の花に光る時あり城の鯱  高浜虚子  風呼ぶ夕映え花菜は金の環浮かべ浮かべ  古沢…