「ワルシャワ蜂起」の日記一覧

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シベリアの異邦人~完結編~

         前編 蜂起編でのヨアンナの結婚後の描写と その後の世界を付け加えると共に、 死後の異なる世界も合わせて本編で加筆したい。 ワルシャワゲットー蜂起鎮圧から ふさぎ込むヨアンナが、 再び快活さを取り戻すべく通い詰めたフィリプが、 彼女の心を掴み、 愛を獲得することに成功したのが、 1943年7月初めの頃だった。 巷ではまだゲットー蜂起の 逃亡ユダヤ人狩りが終息しておらず…

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シベリアの異邦人~ワルシャワ蜂起編~後編

         ワルシャワゲットー蜂起  その頃のワルシャワはドイツ軍による支配の中、 混沌と劇的な変革の渦中にあった。 その一番の主人公はワルシャワ在住のユダヤ人の存在だった。  ドイツ軍のポーランド侵攻直前当時、 ワルシャワにはユダヤ人が37万5000人いた。 実に市内人口の30%を占め、 アメリカニューヨークに次ぐ多さだった。  ワルシャワ占領直後から、 ユダヤ人封じ込めの政策が検討さ…

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シベリアの異邦人~ワルシャワ蜂起編~

          前編 1926年、8月27日、ポーランド軍テストパイロットである ボレスワフ・オルリンスキ大佐は メカニックのフィリプ・クビャク軍曹とともに ワルシャワから東京間10,300kmを飛行するため、 晴天の中、一路東へと旅経った。  これはヨーロッパ人の日本への初飛行であった。  一行はモスクワ、ハルビン等を経由しながら 九月5日に日本の所沢飛行場に到着し、 多くの日…

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16、ワルシャワ蜂起記念碑

10月25日(土)旅の5日目。  朝、部屋のベランダから見える外の景色は、まだ再開発途上という感じで建設が進んでいるのが覗える。晴天だが、放射冷却で寒そうな1日が始まる。  バスは8:00にヒルトン・ワルシャワホテルを出発して、貸切のトラムの乗場まで行く。  ポーランドのトラム乗車体験を兼ねて、二両連結のトラムの中からの市内観光である。  録音に失敗してよく覚えていないが、市の水道を賄っているレ…